2019年5月 上海出張

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「前と同じ部屋を用意しています。」フロント係員の言葉で半年前の驚きがよみがえりました。

前回の上海出張も夕刻便。ホテル到着直後に中国チームとの会食ディナーが予定されていたので急いでチェックインを済ませると、ロビーのエレベーターではなく、奥の通路の先の別のエレベーターを使うよう係員から指示されました。訝しく思いながらも、言われるままに奥のエレベーターを使って28階まで上がり、部屋のドアを開けて思わず息をのみました。部屋の中央が通路のようになっていて、右側にバスルーム、その先にキッチンと4人掛けダイニングテーブル、奥にはL字型の大型ソファーセットが見えます。

強い違和感を覚えつつも部屋に入り、キッチンの棚に調理用具や食器が揃っていることに驚いた後、振り向くとキッチンの向かい側、つまり通路の左側にはクローゼット、洗濯機、オーブンに電子レンジ、そして階段が…。

2階にはソファーセット、ベッド、クローゼットとバスルーム、すべてビッグサイズです。つまり1階がリビング、2階がベッドルームのデュプレックスの部屋だったのです。これは絶対に何かの間違いだ、と慌ててフロントに降り、ロビーで待っていた同僚に事情を説明しました。中国語でフロントに確認してくれた彼女は私の肩に手を置き微笑みました。「It’s OK, You are lucky !」どうやら通常の部屋が空いていなかったのか、同じ料金でレジデンス棟の部屋をあてがわれたようでした。広さも設備も全て持て余して終わったのが前回なのですが、2度も続けてこのタイプの部屋、となるとさすがにluckyでは済まされない何かがあるのでは?と疑って、想像してしまいます。あまり部屋を汚さないので、清掃員が選ぶ優良宿泊者名簿に登録されている、とか、目の下のクマに疲労が色濃く滲み出ているのでフロントが同情してくれた等々・・・。結局2度目の宿泊の際も、慌ただしく夕食に出て、その夜一泊だけの滞在だったので理由は確認出来ず終い。もし次も同じ部屋だったら是非その謎を解明してみたいと思っています。

本音を言うと、出張はあまり得意ではないので楽しみにはしていませんが。

2019年5月 MT